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湿気&気温が高い夏に備える!【夏のオフィス環境整備と節電対策】

5月から気温が上がり始め、6~7月の梅雨時期を経て、“ジメジメ暑い”日本の夏がやってきます。
湿気が多く、気温が高い時期には、オフィスでの不快指数も高まりますし、カビが発生するなどの問題も起こりやすくなります。

加えて、今年は電気代が高騰しているため、節電も気になるところ……。今回は、夏のオフィス環境や節電対策についてお話ししようと思います。

ジメジメ暑い時期、オフィスではこんなトラブルが!

従業員の健康やパフォーマンスに影響

高温多湿の日本の夏。暑くてジメジメしている時期は、汗をかきやすいため、体臭も気になりますし、あせもなどの肌トラブルが起きたりすることも。不快指数もグッと高まりますよね。

また一般的に、熱中症になりやすい気温と湿度は「室温28℃&湿度40~60%」が目安になるといわれています。
室温管理、こまめな水分補給をするなど、熱中症に対する警戒が必要です。

さらに、室内が暑くて不快だと、仕事への集中力が低下し、パフォーマンスが悪くなる要因にもなるでしょう。

オフィス機器不良の原因にも

湿気によって、コピー機やパソコンなどの電子機器に不具合が生じたり、コピー用紙にカビが生えたりすることもあります。また、備品を保管している倉庫や、トイレなどの水回りにカビが生えやすくなります。

不衛生な状態を放っておくと、従業員の健康面にも関わってきます。ジメジメ暑い時期は、いつも以上にオフィス環境のチェックや清掃に力を入れる必要があるのです。

電気代の値上げが続く

2023年6月に、大手電力会社7社が電気料金(規制料金)の値上げを決定しました。

日本では火力発電が多く、資源大国ロシアのウクライナ侵攻などの社会情勢の影響を受け、燃料となる石炭や液化天然ガスの輸入価格が高騰し、このところ電気料金が値上がりしています。

電気料金が高騰すると、企業の経費がかさみ、一般家庭の家計にも大きな負担となります。昨今の情勢を受けて、電気代の節約に頭を悩ませている企業の担当者も多いのではないでしょうか。

オフィスの使用電力の割合

それではオフィスにおいて、何に電力が多く使用されているのでしょうか。

経済産業省 資源エネルギー庁の「1日の電気の使われ方」によると、オフィスにおける電力の消費割合は、夏場のピーク時で、空調・照明・OA機器が全体の約8割を占めているといいます。

つまり、消費量の8割以上を占める空調・照明・OA機器の節電対策をすることが、電気代削減に効果的だということになります。

‟涼しい”と感じる環境をつくる

オフィスでは、たくさんの人が同じ場所で過ごします。なるだけ多くの人が少しでも快適に過ごせるようにしたいものです。オフィスでは、暑くもなく寒くもなく、”涼しい”と感じる環境を整備することが大事になってくるでしょう。

エアコンをうまく活用しよう

夏場に大活躍するエアコンですが、電力消費が大きいのが難点。エアコンの上手な活用の仕方を考えていきましょう。

エアコンの設定温度を適正化する

エアコンの設定温度の目安は、夏は26〜28度に設定しましょう。

エアコンは、冷房の温度を1℃上げれば約13%、暖房温度を1℃下げることで約10%の節電効果があるといわれています。たかが1℃、されど1℃ということになります。従業員全体に意識してもらうことが大切ですね。

1台のリモコンのみで操作するリモコンの「ロック機能」を活用し、不特定多数の人が自由気ままに設定を変更できないようにします。そうすることで、過剰に低い温度設定になることを防ぎ、節電につながります。

扇風機・シーリングファンを配置する

扇風機やサーキュレーター、シーリングファンを設置して、空気の流れをよくすることもおすすめです。
扇風機やファンは温度を上下させる家電ではないため、消費電力を少なく抑えられます。

窓の近く、機器が集まる場所など、熱がたまりやすい場所や暑がりな人の付近、逆に冷気がたまりやすい場所、寒がりな人の付近に扇風機やサーキュレーターを配置し、空気をかき混ぜることで、部屋全体の室温を一定に保つことに役立ちます。

エアコンがフル稼働する時間を減らす

また、一般的にエアコンが最も多く電力を消費するのは、外気温と設定温度の差が大きい運転開始直後だといいます。そのため、外気温との差が大きい日中は、こまめに電源を入・切するよりも、つけっぱなしにしているほうが消費電力が少なくて済む場合もあります。

ダイキンによると、「日中は35分までの外出、夜は18分までの外出であれば、エアコンをつけっぱなしの方が電気代が安い」そうです。こまめにオンオフせず、人が減る昼休みなどは少し冷房を弱めるなど、調整しながら運転させる工夫をするのもよいかもしれませんね。

さらに、起動時の消費電力を抑えるためにも、夏場は窓を開けるなどして、前もって室温をエアコンの設定温度に近づけてからエアコンを起動するのも1つの工夫。また、涼しい時間帯からエアコンを入れる意識をもっておきましょう。

遮熱カーテンやブラインドを導入するのもよいでしょう。エアコンを起動したら、カーテンを閉めて光を遮り、窓からの熱を遮断し、室内の冷気を逃がさないようにすることで、エアコンの負担を減らすことにつながります。

もちろん、エアコン使用時はドアや窓を開けっ放しにしないことも大切です。

定期的にエアコンフィルターを掃除する


フィルターがホコリや塵などで汚れていると目詰まりを起こして空気の循環効率が悪くなり、室内の空気がなかなか冷えなくなってしまいます。汚れがたまっていると、運転効率が15〜20%も落ちてしまうことも……。

また、フィルターの汚れを室内へ拡散させることにもなります。そのため、フィルターをこまめに掃除することが節電、および衛生対策になるのです。

フィルターの掃除は、2週間に1度が理想的。フィルターをこまめに掃除することで、冷房時は約4%、暖房時は約6%の節電が見込めるケースも! こまめに掃除することを心がけましょう。

エアコン対策以外にもできる工夫

電力消費の多いエアコンの節電対策以外にもできる工夫があるので、紹介していきますね。

・就業時間を季節によって変更する

暑くなる夏場は、始業時間・終業時間を早めるのも有効です。エアコンは起動時に電力を多く消費し、外気温との差があるほど消費電力が大きくなるので、エアコン起動時の電力消費を抑え、一番暑い日中にエアコンがフル稼働する時間を少なくすることで、消費電力を抑えます。

残業を減らすことも1つの方策です。少ない人数のために、広い室内でエアコンを稼働させ続けることは非効率的ですよね。終業時間の見直しを図り、よりよい労働環境を整えたいものです。

・OA機器の節電

下記に挙げるように、意外と電力を消費するOA機器の節電も心がけたいところです。

  • パソコンを省電力モードに設定する
  • モニターの明るさを変更する
  • プリンターのスリープモードを使う

また、待機電力は全体の消費電力量の約6%を占めるともいわれるため、こまめにコンセントを抜いたり、「スイッチ付き電源タップ」を導入して不要時はオフに切り替える、といったことも有効です。

・トイレの節電

ウォシュレットトイレの場合、便座を温めるために電力を消費するため、きちんとふたを閉めて温度をキープできるようにします。また、便座の温度設定を「高・中・下」のうち「下」に設定することで節電ができます。もし、‟節電モード”機能があるなら、そちらに設定しましょう。

・照明の節電

オフィスでは照明の電力消費も大きいため、「使わない照明はこまめに消す」「使用する照明の数を減らす」「LED照明に切り替える」「人感センサーを取り付ける」「無線調光制御システムなどの照明を導入する」といった方策を取るのもよさそうです。

・契約プランの見直し

今加入している電力プランが、自社の企業活動に最適かどうか一度見直してみるのもよいでしょう。何時から何時まで電力消費が大きいのか、オプションが必要なのかなど、電力プランを見直し、自社の動向に合ったプランを選びましょう。

・クールビズを導入する

ノーネクタイ
「クールビズ」
を導入するのも方法のひとつ。「クールビズ」とは、2005年から政府が提唱する「過度な冷房に頼らず様々な工夫をして夏を快適に過ごすライフスタイル」のことです。具体的には、夏場の暑い時期に「ノーネクタイ・ノー上着・半袖シャツ」などの涼しい軽装で過ごすことが推奨されています。

涼しい服装で過ごすことで、エアコンの使用を抑え、電気代を安くすることに貢献します。

・観葉植物を置く

観葉植物
緑の観葉植物をオフィスに置いてみるのもよいかもしれません。

植物の光合成には周囲の気温を下げる効果があるといいます。1つや2つの植物では効果は薄いかもしれませんが、緑の観葉植物は目にも優しく、気分を落ち着かせてくれます。

無機質になりがちなオフィス内の風景ですが、植物を置くことで涼やかな気持ちになれそうです。

オフィスの快適性、社員の健康面は大丈夫?

会社内暑い女性
注意点としては、「節電すること」が一番の目的になってしまい、オフィスで過ごす従業員の快適性や健康面を損なっていないか、常に振り返ってもらいたいということです。

エアコンの使用を制限しすぎると、熱中症になる恐れがあるため、従業員の健康を第一にして適切な温度にしましょう。また、照明を暗くしすぎて、従業員の健康や業務効率に悪影響を与えないように注意する必要もあります。

従業員からの声を聞きながら、会社全体が‟節電対策の1つのチーム”となって、上手に節電対策を進めていってほしいものですね。

まとめ

節電対策を進めることは、電気代などの経費削減につながることはもちろん、従業員一人ひとりの意識改革を促すことにもなります。

無駄な電気の消費を抑えることは、環境資源の保存にも役立ち、持続可能な世界を目指す「SDGs(持続可能な開発目標)」への貢献にもなります。

そうした活動に積極的に取り組む企業姿勢は、企業イメージの向上につながり、企業に対する社会的評価が高まることにもなるでしょう。

特に電気料金の高騰が続くこの夏、思い切った節電対策に取り組んでみてはいかがでしょうか。

レンタルオフィスの利用で各家庭の負担を減らす


コロナ禍で一気に広まったテレワークですが、職住近接型シェアオフィス『BIZcomfort』の調査によると、働く人たちからは「電気代が気になる」という声も多いようです。電気料金値上げが続くなか、テレワーク中にかかる電気代や、コーヒーなどの飲料費、コピー用紙などの消耗品費など、各家庭での負担を重く感じている人は少なくないようですね。

レンタルオフィスを導入し、各家庭以外に働ける場所を確保して、従業員に自由に使ってもらう環境を整備するのも1つの方法です。各家庭の負担感を軽減することができるでしょう。

 

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