イトーキシェアードバリュー(ISV)は、東京都中央区に、新しいスタイルのシェアオフィス「Core Place 新富(コアプレイスしんとみ)」を、2023年3月に本格オープンしました。
「コアプレイス新富」について、全3回にわけて詳しく紹介していきます。
第2回では「Core Place 新富」のオフィス設備についてお話します。「Core Place 新富」は、特にソフトウェア開発会社に向けて、一般的なシェアオフィスとは一味違う設備や機能を備えているので、そのあたりについて詳しく解説していきたいと思います。
ソフトウェア開発会社向けの環境が整うシェアオフィス
ビジネスパーソンにとって、1日の大半の時間を過ごすオフィス環境が整っているかどうかは大事なことですよね。
気持ちやモチベーション、健康にも関わってくるでしょう。「照明」が人体へ与える影響については、「Core Place 新富」第1回のブログでも触れました。
特にソフトウェア開発においては、長時間に渡り、“椅子に座りっぱなし”“PCの画面を見っぱなし”で、同じ姿勢のまま作業を続行したり、プロジェクトの進行に伴い、突然のトラブル対応で夜間業務をしなければならない場合もあります。
そんなプロジェクトにまい進する開発スタッフの働く環境を整えるため、「Core Place 新富」ではさまざまな工夫を凝らしています。
共用部にリフレッシュスペースを設置
オフィスなのに、卓球台やダーツ台が!
シェアオフィスの共用部は黒を基調とした落ち着いた雰囲気なのですが、共用部の中心部へと足を運ぶと、明るい空間が広がっています。
こちらに来るとまず目に入ってくるのが、「卓球台」や「ダーツ台」ではないでしょうか?
「卓球台」にはネットが張られ、ラケットも用意されています。また、「ダーツ」に必要な矢などのパーツも完備。同僚や周囲の人と誘い合わせて、すぐにゲームを始めることができます!
また、スペースの一角には本棚が設置されていて、中には漫画本が入っています。
ずっとPCの前にいることが効率の良い仕事とはいえません。人間誰しも、どうしても疲れが出て、集中力が低下してきてしまいます。また、疲れてくるとミスが増え、重大な過失につながってしまうこともあるでしょう。
時には気分を変え、しっかりと休息を取ることで、集中力が向上したり、モチベーションを保ったりすることにつながるのではないでしょうか?
また、卓球やダーツを通して社内外問わず偶発的なコミュケーションが生まれ、新たなアイディアが浮かぶきっかけづくりになるとISVは考えます。
仮眠室で体をゆっくり休める
共用部の廊下を進んでいくと、奥に「仮眠室」が見えてきます。
こちらの「仮眠室」には、Panasonicのマッサージチェア「リアルプロ EP-MA97M」が配置されています。
同製品には以下のような特長があります。
・足裏ローラーとエアーの力で、だるい足をラクにする「足裏マッサージ」
・おしりのコリを取り、腰までラクにする「おしり揉ねつ」
長時間同じ姿勢で画面を見続けることで、凝り固まった首や肩、足などをもみほぐして、体をラクにしてくれます。首筋から足先まで、マッサージを通じて、心身の緊張が解けるひと時を過ごせるのではないでしょうか。
これまたユニーク!シェアオフィスに瞑想室?!
長時間勤務になってくると、頭が疲れてきたり、集中力が欠けてきたりすることもありますよね。PCの前に座っていても、どうしても仕事が捗らない……そんなときは、「瞑想室」で心を落ち着かせるのもおすすめです。
このところ、ビジネスシーンでも耳にするようになってきた「瞑想」や「マインドフルネス」。「マインドフルネス」は「瞑想」の一種で、アメリカの脳医学博士であるジョン・カバットジンが考案しました。科学的根拠に基づき、実際に認知治療法などに活用されています。
「マインドフルネス」には、下記のような効果があるといわれています。
・不眠の解消、睡眠の質の向上
・うつ病や不安の緩和
・ストレスの軽減
・リラックス
・感情コントロール力の向上
・プラス思考
体の疲れと違って、目には見えにくい「心の疲れ」こそ、日ごろから自身でケアしておきたいものです。
「ちょっと疲れたな……」「集中が続かなくなってきた」と感じたときは、「瞑想室」で心を空っぽにし、穏やかに過ごす時間を設けてみてはいかがでしょうか。
同じビル内に公共銭湯がある
実は、「Core Place 新富」が入居しているビルの地下1階には、「入船湯(いりふねゆ)」という銭湯があるんです。
例えば、開発業務に集中したあと、ひとっ風呂浴びて身も心もサッパリさせ、気分をリフレッシュさせてから、再び業務に戻る……なんていうことができますよ。
他社の事例ですが、「コクヨ」さんや「ベルシステム24」さんでは、「サウナ部」という企業の部活動があるそうです。サウナを通じて、「生活リズムが整った」「仕事でメリハリがつけられるようになった」「執務室ではできない話ができた」など、仕事の生産が上がったり、他の社員とのコミュニケーションのきっかけになったりと、良い影響があったそうです。
お風呂好きの日本人ならではなのでしょうか。裸の付き合い、という言葉もありますが、お風呂は人と人との間の距離感を縮める力があるのかもしれません。
さて、上記のように「Core Place 新富」では、労働環境を整えることで、働く人の気分のリフレッシュ、心身の疲労の回復などを実現し、働きやすい環境づくりを目指しています。
働く一人ひとりの職場におけるQOL(クオリティ オブ ライフ、生活の質)が上がれば、それに伴い、業務の生産性・会社への定着率向上も実現できることでしょう。
【「Core Place 新富」でのある日の過ごし方の例】
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業務時間中に、顧客のシステムに障害が発生。トラブル対応が急務に。
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定時、未だ障害の復旧が見込めず。
一旦、リフレッシュスペースで同僚と卓球をして体を動かしたり、漫画を読んで休憩。
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夜10時、少し疲れたので地下一階の銭湯でリフレッシュし、「仮眠室」で30分程度の仮眠。
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深夜3時、作業に行き詰り、「瞑想室」にて頭と心を整理。
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業務に戻り、引き続きトラブル対応。
このような“働き方スタイル”が可能になります。
開発現場に配慮したユニークな特徴を持つ「Core Place 新富」。働く人たちが前向きに働ける環境を実現しています。
「一般的なオフィス」としての機能も万全
ここまで、主にソフトウェア開発向けの環境整備についてお話ししてきましたが、もちろん「Core Place 新富」は、一般的なオフィスとしての機能もしっかり備えています。
BGMのマスキング効果を狙った「個室ブース」
共用部にある「個室ブース」は吸音効果のあるフェルト板を適宜設置する一方、天井開口部から流れるBGMのマスキング効果で、集中しやすい環境としました。
Wi-Fiケーブルもあるので、問題なくインターネットへの接続ができるほか、WEBブースにはスマホスタンドの他に、リングライトも設置されているので、女性にはうれしい配慮です!
実は、PHONEブースには、「よりかかるスツール(商品名=スティッツ)」を設置し、「立つ」と「座る」の中間の状態を提供。プチ筋トレもできちゃうんですよ。
自販機や「オフィスグリコ」も完備
また、共用部の一角には、自販機や「オフィスグリコ(置き菓子サービス)」を完備しています。
作業が詰まっていてコンビニに行く暇がないとき、雨などの悪天候で外出したくないときでも、手近な場所でドリンクやお菓子を購入できます。仕事の合間、小腹が減ったときに、ちょっと気分転換&リフレッシュしちゃいましょう!
防災対策もしっかり
「Core Place 新富」では、非常時に備え、3日分56名分の保存食や水、ヘルメット、非常用トイレ、毛布などを常備しています。
また、専有部の各オフィスチェアには、トイレ用シート・簡易毛布・非常食・ミネラルウォーターが同梱された災害キットポーチを設置。
日ごろから、いざというときの備えを用意し、しっかりと対策をしています。
専有部はどんなところ?
さて、実際に業務を行う専有部は、どんなところなのか紹介しましょう。
専有部は主に、執務室・会議室にわかれます。専有部は、天井まで隙間なく目張りされ、壁には“ロックウール”が入れられているので、高い防音性を誇ります。
実は、カードキーの設定次第では隣のお部屋を同じ執務室に……など、プロジェクトの進行状況に合わせてフレキシブルなスペース活用が可能なんです。
デスクやチェア、ホワイトボードなどの基本設備が揃っており、有線・無線両方に対応しているネット回線、調光可能なライトを完備しています。以前、こちらで紹介したように、照明は人体の健康に関係してきます。朝・昼・夜と時間帯ごとに照明を適度に調節して、健康維持につなげていただけたらと思います。
「Core Place 新富」特集の第2回は、「開発オフィス向けの嬉しい設備」「一般的なオフィスの機能」について紹介しました。第3回は、ISV社長が「Core Place 新富」に込めた想いはどんなものなのかお話しします。
次回の第3回に続きます。