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リユース品を有効活用!おしゃれで落ち着いた雰囲気とインテリア/シェアオフィス「Core Place 新富」第1回(全3回)

イトーキシェアードバリュー(ISV)は、東京都中央区新富町に、新しいスタイルのシェアオフィス「Core Place 新富(コアプレイスしんとみ)」を、2023年3月に本格オープンしました。

3回にわけて、「Core Place 新富」について詳しく紹介していきます。

第1回目は、「Core Place 新富」の雰囲気やインテリアなどを中心にお話します。なんと「Core Place 新富」で使われているオフィス什器や家具のおよそ8割はリユース品なのです! このあたりについても、深堀りしてお伝えします。

共用部はダウンライト&黒を基調とした落ち着いた空間

CorePlaceエントランス

初めて「Core Place 新富」の入り口に立った方は、ここがシェアオフィスとは思わないかもしれません。

「Core Place 新富」の入り口には、黒を基調とした施設の看板が設置されています。まるで、ホテルのエントランスのようなシックな雰囲気。

CorePlace共用部廊下

そのまま足を踏み入れると、ダウンライトの照明がやわらかく空間を照らし、入り口と同じく黒を基調としたオフィス共用部が広がっています。

共用部には、24時間365日USEN放送が流れています。コアタイムは“アップテンポ”、昼休みは“80年代洋楽(当面の間)”、夜は“スローテンポ”の3構成。時間帯に合わせた音楽を流しています。

おしゃれで落ち着いた空間は、ここがシェアオフィスだということを忘れてしまいそうです。

天井材を撤去し、デッキプレートまで間仕切りで遮蔽した専用部

CorePlace専有部1

一方、専用部は天井のデッキプレートまで間仕切りで遮蔽することで防音性能と開放感の向上を実現。窓面を多く確保することで明るい空間に仕立てました。

CorePlace専有部2

オフィスワーカーが生産性の上がるコトに気づける体験の「場」であるべきなので、自ら主体的に働く場所や時間を可変できる空間(制度)であることは望ましいのではないでしょうか。

Core Place新富は、密閉&解放、明るい&暗い、静けさ&音楽といった選択をオフィスワーカー自ら選択可能な「場」としました。

働く人が自由に明かりを調節できる

CorePlace調光ライト

また、専有部の照明は「調光ライト」になっているので、その日の天気や時間帯に合わせて、照明の明るさ・光色を調節することができます。

オフィスの照明については、同志社大学工学部の三木光範教授「心地よさと創造性を両立させるオフィスの『知的照明』」というシステムを提唱しています。

これまでオフィスの照明は、明るさが750ルクス(照度の単位)・5000ケルビン(白色度を示す単位)が最適とされてきました。つまり、どこのオフィス空間でも周りの環境や時間帯にかかわらず、均一の明るさで白色の光に統一されていたのです。

しかし実際には、周囲の環境や時間帯によっても求められる照明の明るさは異なりますし、照明の色の好みも人それぞれでしょう。

人間には体内リズムがあり、光は健康に関係も

また、光は人体の健康にも作用するといわれています。

生物は「体内時計」というメカニズムをもっています。人間の場合は「24時間+αの体内リズム」で、ほぼ24時間。この+αの分は、朝に朝日を体に浴びるなどして外界環境と同調させることで、24時間周期に調節しています。

ちなみに、この人間の体内リズムのことを「概日リズム(サーカディアンリズム)」といいます。

現代人は室内で活動することが多くなったため、日中に光を浴びる量が少なく、逆に夜に多くの光を浴びていることから、体内リズムが乱れやすくなっているといわれています。

体内時計は、ホルモンの分泌や自律神経の働きなど、全身の機能も調整しているため、体内時計がうまく働かなくなると、不眠や疲労感、集中力や食欲の低下のほか、睡眠障害、高血圧や糖尿病、肥満症、がん、自律神経失調症などの不調や病気になりやすくなってしまいます。

光について「WELL認証」でも規定

2014年に米国でスタートした、ビルやオフィスなどの空間を「人間の健康」の視点で評価・認証する「WELL認証(WELL Building StandardTM)」でも、体内リズムに配慮した、健康で快適な照明計画が求められています。

「WELL認証v2」の評価システムでは、10のコンセプトをベースにした117の評価項目と225のパートが示されています。これらは言わば、人間の健康に対して建物や空間が貢献できることのリスト。このリストの中から、必須項目/パートと、加点項目/パートを申請者が選び、書類と実地の審査を受ける仕組みで、50点以上にシルバー、60点以上にゴールド、80点以上にプラチナが与えられます。

そして「WELL認証v2」の評価コンセプトの1つになっているのが「光」です。光が与える人体への影響は、決して少なくないのです。

一日の大半を過ごすオフィスでの照明環境は、私たちが思っている以上に重要だといえるでしょう。「調光調色」機能を活用することで、照明環境と自然光とのギャップを少なくし、過剰な光の刺激を低減。体内リズムの調整をサポートし、より健康的なオフィス環境を叶えてくれます。

働く人が自由に照明を調節して、好きな環境をつくる“自由”を得ることは、快適な仕事環境を作り出し、仕事をはかどらせることにつながります。

オフィスの家具や什器、インテリアは8割がリユース品

空間に彩を与えるインテリア

CorePlace革張りのソファ

先ほどお話した新しいシェアオフィスの雰囲気を損ねず、むしろ空間に華を添え、存在感を与えてくれているのが、「Core Place 新富」に置かれている家具やインテリアたち。インテリアコーディネーターの資格をもつスタッフが、その目利きをフル活用して厳選しました。

CorePlace掛け時計

CorePlace壁写真

CorePlace掛け軸

目を引く革張りのソファ、木の風合いが美しいウッドベンチやウッドチェスト、書架、壁の掛け時計、瞑想室の掛け軸や文机などのインテリアが、シェアオフィス全体の雰囲気に統一感を与えています。

しかも……ただおしゃれなだけでなく、ブログの冒頭でお伝えしたように、「Core Place 新富」に導入されているオフィスの家具や什器、インテリアは8割がリユース品なのです!

まだ使えるものを活用する。ISVの取り組み

イトーキシェアードバリュー(ISV)では、環境問題を意識した取り組みを進めています。

今回オープンした「Core Place 新富」は、当社の企業理念である「地球環境保全のために環境負荷の低減と資源の有効活用」をテーマとしたシェアオフィスです。

親会社の株式会社イトーキ管理本部コーポレート統括部環境管理室の調査によると、「Core Place 新富」では什器や家具のリユースを進めることで、新品調達と比べてCO2排出量の削減率が83.65%と算出されました。

このような取り組みを通じて、地球の限りある資源を有効活用し、CO2排出量の削減、環境への負担を低減することにつなげています。

当社としては、今後も企業理念に基づき、取り組みを進めていく意向です。

今回は、新しいシェアオフィス「Core Place 新富」特集の第1回でした。次回の第2回に続きます。